日本でキャッシングを提供している会社は、信用情報機関を通じて申込者や利用者の他社での取引状況を確認します。アメリカにも似たようなシステムがあり、
クレジットスコアと呼ばれています。大きく違う点は、日本の信用情報機関はキャッシングなどの金融機関での履歴を蓄積しただけの客観的な情報で、
ローンやキャッシングを使うときにのみ照会されるのに対し、クレジットスコアは金融関連の取引に留まらず、携帯電話料金や家賃やレンタルDVDなど日常的に行われる
支払いや貸し借りの履歴が全て蓄積され、信用偏差値(クレジットスコア)が算出されます。しかも、就職や転職、賃貸住宅の契約など、様々な場面で
このクレジットスコアは利用されています。クレジットスコアが低いがために就職試験に失敗することも珍しくないそうです。金銭がからむ取引を数値化し、
個人を格付けしているともいえるでしょう。アメリカではこのスコアを上げることが重要視され、ハウツー本まで販売されているそうです。300点から850点の
間で点数をつけ、750点以上が信用度の高いプライム層で、650点以下が信用度の低いサブプライム層です。世界的な金融危機の引き金となったサブプライムローンは、
この層に貸し付けていた住宅ローンのことです。プライム層となれば預金には高金利がつき、融資は低利で受けることができます。しかし、サブプライム層には真逆の
ことが起きます。リボ払いなどにおいて、サブプライム層はプライム層の3倍の金利を支払うこともあり、生涯での総支払利息に3000万以上の差が出るという試算
もあります。つまり、スコアの高い人はますます豊かになり、低い人はどんどん貧しくなるという格差の固定化が進む恐れがあります。
実はこのクレジットスコアのシステムを日本にも導入しようという動きがあります。2010年の貸金業法改正に伴い、銀行、信販、消費者金融でバラバラだった信用情報機関が
一本化されました。これは、クレジットスコア導入への下地作りではないかという意見もあります。郵政民営化も高速道路でのバイク二人乗り解禁もアメリカからの圧力
といわれています。次はクレジットスコア導入でしょうか・・・。