「クレジットカードのショッピング枠を現金化!」。一度はこのような広告を見たことがあるのではないでしょうか。
ただ、キャッシング枠がいっぱいになってしまったからと安易に利用するのは避けたほうが賢明でしょう。いわゆる「買い取り屋」と呼ばれている手口です。
大きく分けて2つの手口が存在します。
1:買い取り方式
ブランド物や電化製品など転売しやすい商品をクレジットカードで購入させ、安価で買い取る方式です。例えば20万円のブランドバッグをクレジットカードで購入し、
業者にブランドバッグを渡すと13万円が受け取れる、という方式です。しかし、最初は買った値段の80%の値段で買い取ると言っておきながら、実際には50%も払って
もらえなかったなどの事例もあります。
2:キャッシュバック方式
ある商品をクレジットカードで購入させ、購入代金の一部をキャッシュバックする手口です。この場合の商品は、がらくたに近いようなものなので結局は損を
することになります。例えば10万円のブレスレットを買えば7万円をキャッシュバックすると勧誘されて、キャッシュバックと品物が同時に手に入るならお得だと
思い購入してみると、とても10万円の価値があるとは思えないおもちゃのようなブレスレットだった、などです。
いずれにせよ、一時は現金が手に入りますが当然ながら後日クレジットカード会社からの請求があり、結局は返済に苦労することになります。
しかもキャッシングローンの返済に行き詰まった場合には、法的な債務の軽減処置など利用者を保護する方法がありますが、買い取り屋を利用した場合は利用者が
圧倒的に不利な立場となります。クレジットカードの支払いが完了するまで商品の所有権はクレジット会社にあるで、その前に換金することは規約違反となり、
カードを強制解約される可能性があります。残債務を一括請求され、事故情報として信用情報機関にも登録されます(いわゆるブラックリストに載ってしまう状態)。
また、支払い能力がないのを分かって買い物をすることは、取り込み詐欺(商品を受け取るが支払いをしない詐欺のこと)という刑法上の詐欺罪にあたってしまいます。
もし買い取り屋の被害者だと主張してクレジットの支払いを拒否しても、カード会社に詐欺行為をしたとして賠償責任を負うことになります。さらに、後日自己破産
を申し立てたときに、この詐欺を理由に債務免除が認められないこともあります。