利息をなるべく多く取りたいキャッシング会社と月々の支払いをなるべく少なく抑えたい利用者の利害が一致していることから、
リボ払いは広く普及しています。リボ払いが多重債務者を生んでいるという考え方も存在しますが、毎月の支払い負担が少ないため、
借金をしているという感覚が薄れてしまうことが原因のひとつとでしょう。
例えばある銀行系キャッシングの毎月の返済額は10万円以下であれば3千円です。欲しいものがあって5万円をキャッシングしても、毎月3千円程度の返済であれば生活に
大きな支障はないでしょう。追加融資をして残高が30万円まで増えたとしても、毎月の返済額は5千円です。残高が25万円も増えたにも関わらず、返済額は2千円しか上がり
ません。次第に、返済の大変さよりもすぐに現金が手に入る便利さの方に目が行くようになり、借金をするというより預金口座から引き出すような感覚になってしまいます。
しかし、請求額どおりの金額を入金しても残高がなかなか減りません。それもそのはず、30万円を借りて5千円を返済した場合の元金充当分はわずか1425円
(金利14.5%の場合)。残高はまだ29万8575円もまだあります。ほとんど利息ばかりを支払っていることに気づかず借り続けていると、あっというまに残高が恐ろしい
金額となり、限度額一杯になってしまいます。ここで気持ちを切り替えて返済計画を立て直せばまだ間に合いますが、すぐに現金が手に入る便利さに味をしめて2社目、
3社目と手を出し、最初は数千円だった返済金額が何万円にも膨れ上がってしまうと生活にも支障が出てきます。しかもその金額を払い続けても、完済までに何年もかかって
しまうことがわかり、精神的にも追い詰められるようになります。返済が厳しいときには他社から借りて返し、結局は借金が増えるという
悪循環に陥ってしまいます。
キャッシング会社からすれば利息をたくさん支払ってくれる上客ですが、利用者としてはたまったものではありません。
指定された金額をただ支払うだけではなく、元金にはいくら充当されて残高はいくらになるのかも意識し、余裕があるときには多めに支払う習慣を身に
つけることをお勧めします。